好意を寄せる男性の言動から、「避けられている気がする」と感じた経験はありませんか？意中の人ですから、ショックを受ける女性もいることでしょう。
しかし、もしかしたらそれは「好き避け」かもしれませんよ。勘違いされがちな言動の裏には、好意が隠されている可能性があるのです。本記事では、好き避け男性の心理や言動のパターン、上手なアプローチ方法について解説します。
そもそも好き避けとは？
好き避けとは、文字通り「思いを寄せる相手を避けてしまう」行為を指します。好きな気持ちとは裏腹に、つれない態度をとったり相手と距離を取ったりすることです。
女性には分かりづらい男心ですが、好き避けしてしまう心理をひも解くことで理解しやすくなりますよ。
好きだから避けてしまう心理
好きな人ができたら、「もっと近づきたい」「もっと話したい」と思い、実際にそうなるように行動する人が多いでしょう。しかし、好き避けをする男性はその真逆ともいえる言動をとってしまいます。
好きな人を前にすると、意識しすぎて素直に向き合えなくなってしまうのです。好きな気持ちを悟られたくないとの思いから、意地悪を言ったり距離を置いたりしてしまう……それが、好き避けをする心理です。
無自覚とわざとの2パターンがある
好き避けをする男性は、無自覚とわざとの2パターンに分けられます。無自覚は、自分が相手から距離を置いているとは気付いていないケースです。恥ずかしくて目を見られなかったり、きちんと向かって話せなくなったりすることが、結果として好き避けになってしまいます。
一方のわざとは、気持ちが伝わらないように意識的にそっけなくするケースです。「全く好きじゃない」「つき合うとかありえない」とアピールして、まるで嫌っているかのような態度をとってしまいます。
なぜ好き避けしてしまうの？
なぜ好き避けしてしまうのでしょうか。真意がわからないままでは、嫌われているのかもと悩んでしまいますね。男性の胸の内を理解するためにも、好き避けしてしまう理由を知っておきましょう。
相手や周囲の人に自分の気持ちを知られたくないから
好き避けをする男性の多くが、自分以外の人に気持ちを悟られたくないと思っています。特に、同じ職場やグループに好きな人がいる場合は周囲の目が気になるものです。
好意を抱いていることが知れ渡ると、周りから冷やかされたり、お節介を焼かれたりする可能性があります。相手にも噂が届き、関係がぎくしゃくしてしまうかもしれません。
「噂を立てられたくない」「穏便に物事を進めたい」と考える男性は、気持ちがバレないように好き避けをする傾向があります。
恥ずかしくて仕方がない
恥ずかしくて仕方がなくて、好き避けしてしまうパターンもあります。思いを寄せる相手と向かい合うと照れて動揺してしまうのです。2人きりで話したい、目を見て話したいという気持ちは、好き避けをする男性にもあるでしょう。
しかし、いざとなると、恥ずかしさのあまり照れて逃げてしまいます。「恥ずかしいからなのか」と考えると、かわいらしく感じますね。
好きな人に対してどうしたらいいか分からない
好き避けの原因は、男性の恋愛経験が少ないからかもしれません。好きな人ができたものの、「これからどうしたらいいの？」と戸惑っている可能性があります。
それなりの恋愛経験があれば、振り向いてもらうためにどう行動して何を言うべきかがおのずと分かるでしょう。恋愛経験が乏しい場合は、恋愛関係に発展するアプローチの仕方が分からないのです。好きな人とうまく話せず、嫌われたくないという自信のなさが、好き避けとして表れます。
好き避けをする男性のタイプって？
好きな人とお近づきになりたいと思いながらも、気持ちとは真逆の言動をとってしまう男性の心理について解説しました。次は、どんなタイプが好き避けしやすい傾向にあるのか解説します。
恋愛に消極的で硬派
恋愛に消極的な男性は好き避けしやすいでしょう。なかには、男子校育ちで異性との関わりが少なかった男性もいるでしょう。
異性とどのように接したらいいか分からず、苦手意識を持っている可能性もあります。そのため、女性へのアプローチの仕方や口説き方が分かりません。女性と話すことを恥ずかしく思い、恋愛に奥手になってしまうのです。
また、硬派な男性は、好きな人の気持ちに確信が持てないと行動を起こせない傾向があります。自分から積極的に話しかけられず、軽い会話が苦手なため、近寄りがたい印象になっている可能性もあるでしょう。
真面目で誠実
真面目な男性は、あちこちの女性にアプローチをかけるタイプではありません。ひとりの人と付き合うまでのスパンが長いため、恋愛経験が少ない傾向があります。
恋愛の不安定な波に慣れておらず動揺してしまいがちです。恋愛に一喜一憂する自分を恥ずかしく思い、好きな人に対して自然に振る舞えなくなります。自分を保つために強がって見せることが冷たい言動となり、結果的に好き避けにつながるのです。
プライドが高い
プライドの高さも好き避けに影響を与える原因といえるでしょう。プライドが高いと、好きな人や周囲に気持ちバレすることを嫌がり、強い抵抗感を示します。
好きな気持ちが強いほど、その傾向も強くなるのが特徴です。振られて恥をかきたくないというのが本音でしょう。そして、高いプライドを持つ半面、自分に自信がありません。
「振られるに決まっている」とネガティブに考え、自分から距離を置くようになります。少しでも好意が伝わってしまうような言動は避け、好きな気持ちを隠そうと必死です。その結果、好き避けとなって言動に表れます。
好き避けする男性の典型的な態度・行動パターン
好き避けには典型的な態度や行動のパターンがあります。「なぜ私ばかりに冷たいの？」と思ったら、まずは男性の態度や行動をよく観察してみましょう。
周囲に人がいると態度がそっけない
周囲に人がいるときには、そっけない・つれない態度をとられることがあります。話しかけても「へーそうなんだ」「ふーん」のひと言で会話が終了するかもしれません。何かを手渡してもパッと受け取るだけのこともあるでしょう。
周囲の人に好意を気づかれないように、そっけない態度で「別に何とも思っていない」とアピールします。周囲の目を気にすることで表れる言動は、好き避けの特徴のひとつです。
視線を逸らす
知らず知らずのうちに好きな人を目で追ってしまうのはよくあることです。相手の姿を目で追い、目が合ったら微笑んでアピールする人もいるでしょう。
しかし、好き避けをする男性は、相手と目が合えばパッと視線と逸らします。目が合う頻度が高く、慌てて視線を逸らす場合は好き避けかもしれません。
さらに、その後ごまかすような態度を取っていればさらに可能性が高まります。好きな人を見ていたい気持ちと、目が合って恥ずかしい気持ちが交錯している状態です。
飲み会や食事会では近くにいる
周囲に人がいるときはそっけないのに、飲み会や食事会では近くにいる……そんな経験はありませんか？普段は一定の距離を保って周囲の目を気にしていますが、飲み会や食事会では態度が少し軟化するのが特徴です。
お酒が入る場では周りもフランクな雰囲気になり、プライベートなことも話しやすくなるでしょう。もし恥ずかしくて顔が赤くなってしまっても、お酒のせいにして誤魔化せます。
職場では業務が違っても、飲み会や食事会では隣の席に座っても違和感はありません。周囲の目を気にせず仲良くなるチャンスだと思い、好きな人の近くにやってくるのです。
好意がないそぶりを見せる
本当は相手のことが好きなのに、「別に何とも思わない」「自分のタイプじゃない」と好意がないそぶりをする男性も少なくありません。
聞いてもいないのに自分から言うこともあります。なぜなら、好きな気持ちを知られたくないからです。その思いが強すぎると、態度もエスカレートしてしまう傾向があります。嫌がられているのかなと思っても、男性の態度や行動をよく見るようにしましょう。
好き避けする男性の典型的な言動パターン
続いて、好き避けする男性の典型的な言動パターンをチェックしましょう。好き避けされていると判断するのに役立ちますよ。
会話が続かない
好き避けする男性は、好きな女性とのおしゃべりが苦手です。声をかけても、「ああ」「そうだね」と短い返事ばかりで、なかなか会話が広がりません。好きな人に呼び止められた状況に戸惑い、言葉がうまく出てこない精神状態になっています。
また、「おかしなことを言って笑われないか」と考えて、会話がぎくしゃくしている可能性もあるでしょう。相手のことを意識しすぎるあまり気が動転しているのです。
小さな声で感謝の気持ちを伝える
とても小さな声で「ありがとう」と言う場合は、好き避けの可能性があります。男性も意中の相手から何かをしてもらったときには、しっかりと感謝を伝えたいと思っているのです。
しかし、「気持ちバレしたくない」という感情が恥ずかしさと共に沸き上がり、声が小さくなってしまいます。舞い上がった気持ちを隠してカッコつけたいという心理もあるかもしれません。
毎回ボソッと照れくさそうにお礼を伝えるなら、好き避けの可能性がアップします。
憎たらしいことを言ってくる
会話をしている最中に、ときどき憎たらしいことを言ってくるのも好き避けのひとつです。相手に好きな気持ちを悟られないように、わざと意地悪なことを口にします。
好きな子の気を引くために意地悪をしていた小学生男子のエピソードを聞いたことがあるでしょう。似たような心理で、好きな人に意地悪なことを言い、相手の反応を見てコミュニケーションを取ったつもりになっているのかもしれません。
憎たらしいことを言いながらもうれしそうな様子が見られれば、好き避けの可能性があるでしょう。
2人になると笑顔で会話が弾む
友達や仲間が周りにいるときはそっけない態度でも、2人きりになると会話が弾むようなことはありませんか？実は、これも好き避けに見られる言動です。
多くの人がいる場面では「思いがバレてしまうのではないか」という気持ちが強くなり、必要以上の会話をしてくれません。2人きりであれば、人目を気にする必要がなくなり笑顔で会話してくれるのです。2人になった途端に個人的な話をしてくるようであれば、好き避けの可能性が大です。
LINEではたくさん話をしてくれる
好き避けの言動パターンはLINEでも見られます。面と向かっては不得意な会話も、LINEでならたっぷり話せると考える男性が多いのです。
好き避けをする男性も、たくさん会話をして「相手のことを知りたい」「仲良くなりたい」と思っています。普段は好意がないそぶりを見せていても、LINEなら人目を気にせず言葉を交わせるのです。
じっくり文章を考えられるため、「変なことを言ってしまうのではないか」という緊張感が少ないのもポイントでしょう。
好き避けor嫌い避け？見分け方のポイント
冷たい態度や意地悪な言動も、好き避けによるものなのかが分かれば受け止め方も変わるでしょう。しかし、本当に相手のことを嫌がっている”嫌い避け”の可能性も捨てきれません。
好き避けと思い込んでアプローチを続けると、悲しい結末が待っていることもあります。どちらのケースに当てはまるのか、見分け方のポイントを知っておきましょう。
ふとしたときによく目が合う
嫌い避けの場合は、目が合うことはほとんどないでしょう。嫌なものはできるだけ視界に入れないようにするのが人間の心理です。それと同じで、嫌いな人を見つめるようなことはしません。
目が合うことが合っても、それは単なる偶然といえるでしょう。好きな人であれば、相手のことが気になってつい目で追ってしまいます。そのため、目が合う頻度も高めです。じっと見つめていた様子があれば、好き避けと考えられます。
2人のときに相手から話しかけられる
嫌いな相手とはできるだけ言葉を交わしたくないと思う人が多いでしょう。2人きりになったからといって、特別な用事がない限りは話しかけてきません。こちらから声をかけても、冷たく返事をされて終わってしまう可能性が高いです。
好きな人とは「もっと会話をしたい」と思うもので、2人きりになれば笑顔で話してくれます。2人のときでも態度が冷たい場合は、あなたのことを苦手と思っているのかもしれません。
LINEやメッセージに反応がある
「ちょっと分かりにくいな」と思うようであれば、LINEやメッセージでのリアクションをチェックしましょう。嫌い避けの場合は、LINEを送ってもほとんど返信がありません。
たったひと言やスタンプだけが返ってくることもあります。「嫌いな相手とはLINEであっても会話したくない」と思う気持ちも分かりますね。
しかし、好きな人から連絡が来れば、無視する男性はまずいないでしょう。返信できるタイミングは人それぞれですが、返信がいつも早めであれば好き避けと判断できます。
好き避けする男性へのアプローチ方法
嫌われているのではなく、好き避けされているのだと分かったらアプローチしてみましょう。恋愛関係に発展しやすい効果的な方法をご紹介します。
いつも笑顔で接する
好き避けをする男性は、好きな人に嫌われないように消極的に動いています。変なことを言って相手に嫌がられないかとネガティブに考え、不安に思っているかもしれません。
そこで大切なのが笑顔です。いつも笑顔で接することで、自分は嫌われていないんだと安心感を与えられます。「あなたと話せてうれしい！」とアピールできれば、好き避けをする男性の心も少しずつ開いてきますよ。
相手のいいところを褒める
まずは、男性のいいところを頻繁に褒めてあげましょう。好きな人から褒められるのは、やはり嬉しいものです。男性の自信になれば、今までの冷たい言動に変化が表れる可能性があります。
「もしかしたら好きになってくれたのかな」「もしかしたら仲良くなれるかも」と感じれば、男性から話しかけられる機会が増え、2人の距離が縮まるかもしれません。
こまめに連絡を取る
対面での会話が難しい場合は、こちらからまめに連絡を取りましょう。2人だけの空間で誰にも邪魔されないため、好き避けをする男性もコミュニケーションが取りやすくなります。
特に用件がないときには、男性の趣味について聞いてもいいでしょう。好きなことに関する内容であれば、男性も話しやすくラリーが続くかもしれませんよ。
なかなか返事がこないと思っても、焦りは禁物です。じっくりと文面を考えている可能性もあるので、男性のペースを尊重してあげましょう。
まとめ
好きな気持ちとは裏腹に、冷たく感じる言動をしてしまうのが好き避けです。意識していない場合も多いので、すぐに直すのは難しいかもしれません。
しかし、男性の態度が好き避けなのだと分かれば、2人の関係が発展する可能性はあります。まずは好き避けする男性の心理を理解してあげましょう。笑顔で寄り添ってあげれば気持ちが伝わりますよ。
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